初めての方へ

目次
  • 支出:今日の価格で年間生活費を確定。
  • 資産:取り崩しは定率+安全域(実質ベース)。
  • 収入:月5〜10万円のサイド収入でクッション。

Go

  • 現金12か月分確保
  • 初回案件2件
  • 家族合意&健保方針確定

保留

  • 家計未確定
  • 税・社保見積り未了
  • 教育費ピークの裏取り不足

No-Go

  • 生活費赤字が継続
  • 高コスト債務未処理
  1. 生活費の実額確定(2〜3か月の明細でもOK)
  2. Excelで1年の資金繰り試算
  3. 家族会議テンプレで合意条件を決定
  1. 40代早期退職ロードマップ
  2. 会社員→個人事業の手順
  3. 健康保険の“空白期”をつなぐ実務

退職準備チェックリスト

退職日から -12〜-6か月:設計と合意形成

  • リタイア時期(年月)と理由を決め、家族の予定(教育費・住宅・介護など)を年表化
  • 家族会議:反対意見を“数値で可視化”して合意プロセスを設計
  • 生活費の実額把握(12か月の平均)/固定費・変動費を切り分け
  • 生活防衛資金の目安(無収入月×生活費)設定
  • 取り崩し率の仮置き(複数シナリオ)とキャッシュフロー表を作成
  • 退職金・有休買取の見込額/就業規則の確認
  • 退職所得控除の仮試算(勤続年数ベース)
  • 企業型DC・持株会などの残高と退職時の扱いを把握
  • 副業/フリーの収入源候補を3本に絞る(B2B受託・自社商品・配当など)
  • 住居戦略(繰上返済・売却・賃貸化・現状維持)と保険の見直し
  • 退職直後に空白が出る医療・歯科の受診計画

退職日から -6〜-3か月:社内調整と制度の下調べ

  • 上長に口頭打診(繁忙期回避・引継ぎ期間の相談)/退職申出期限の確認
  • 副業規程(在職中の可否・届出)/機密保持・競業避止の制約確認
  • 退職願/退職届の書式準備・提出先確認
  • 引継ぎ計画(タスク・日程・関係者・権限)を文書化
  • 住民税の扱い(最終給与での一括徴収 or 普通徴収)を給与担当と確認
  • 健康保険を比較:任意継続/国保/配偶者の扶養
  • iDeCo・DC移換の必要書類集め、運営管理機関の選定
  • 見積テンプレ・料金表・実績/ポートフォリオ整備
  • 通信・車・保険・サブスクなど固定費の解約/乗換え準備

退職日から -3〜-1か月:実務の着手

  • 退職願/退職届の提出→受理日と最終出社日を確定
  • 有給消化計画(買上げ可否・時季変更権)
  • 貸与物の棚卸し(PC/携帯/カード/鍵/制服)
  • (開業するなら)開業届の準備、青色申告承認申請の期限を逆算
  • 会計体制:事業用口座・カードの分離/会計ソフト導入
  • (B2B中心なら)インボイス登録の要否を判断
  • 任意継続と国保の概算見積もり(どちらが安いか給付差も含め比較)
  • 持株会・ストックオプションの扱い(売却可否・行使期限)
  • 退職直後1年の資金繰り表の確定(税・社保の支出を反映)

退職日から -2か月〜当日:最終確認

  • 最終出社日のアジェンダ(あいさつ・返却・引継ぎ完了チェック)
  • 健康保険証の返却方法を確認(退職日までに返却)
  • 源泉徴収票・離職票の発行依頼(送付先を伝える)
  • 退職証明書・社会保険喪失証明の発行依頼
  • アカウント/2段階認証の整理(私物移行・権限削除・PW変更)
  • 健康保険の最終選択(任意継続/国保/扶養)

退職直後(1〜20日)

  • 国民年金 第1号の資格取得届(14日以内)
  • 健康保険の切り替え
    • 国民健康保険の加入(14日以内)(任意継続や扶養にしない場合)
    • 配偶者の被扶養者入り検討(年収要件は健保ごとに確認)
    • 任意継続の申出(20日以内・到着ベース)
  • ハローワークで求職申込・受給手続(受給期間は原則1年。早めに)
  • 住民税の納付方法(普通徴収の納付書時期・一括徴収の有無)確認
  • 税・社保の見込み額を別口座に取り分け(資金ショート防止)

退職日から 1〜3か月後

  • 企業型DC→iDeCo等への移換申請(原則6か月以内)(自動移換注意)
  • 取引先次第でインボイス登録の再判断
  • 国民年金の前納/付加年金の検討
  • 生活防衛資金の見直し(実績ベースに更新)
  • 新ルーティンの定着(運動・睡眠・食・学び)

退職日から 年内〜翌年

  • 医療費控除・ふるさと納税等の整理
  • 確定申告(翌年2〜3月):開業・雑所得・配当・退職金の確認
  • 住民税(普通徴収)の納付開始(翌年5〜6月)
  • 小規模企業共済の加入検討

キャッシュフロー設計

収録シートと使い方の概要

  • Inputs:基本条件
    現在年齢・退職開始年齢・終了年齢、開始残高、年間生活費、名目リターン、インフレ率、(任意)税・社保の年額。
    → 自動で計画年数を算出。名前付きセルで他シートに連動。
  • SideIncome:年次サイド収入
    年オフセット(0=退職初年)ごとの名目金額。不要行は削除OK。
  • Events:一時入出金
    年オフセットと金額(入金+/出金−)。名目入力。リフォーム、教育費、退職金分割など。
  • TaxesInsurance:税・社会保険の年額
    年オフセットごとの名目金額。未入力の年は Inputsの概算 × インフレ で自動補完。
  • Cashflow:自動計算
    年オフセット/年齢/期首残高 → (リターン)−(生活費+税社保−サイド収入−イベント) → 期末残高。
    0〜50年分を用意。必要分だけ使用してください。
  • Summary:指標と判定
    • 実質リターン(=(1+名目)/(1+インフレ)-1)
    • PMTで計算した「実質ベースの安全域・初期取り崩し額」と取り崩し率
    • 計画終了時の残高期間中の最小残高破綻年(初のマイナス年)判定(終了時プラス?)

初期入力の目安(例)

  • 期待リターン(名目):0.03〜0.05
  • インフレ率:0.015〜0.025
  • 年間生活費:いまの実額(固定費を必ず含む)
  • 税・社保:最初は空欄でもOK(後でTaxesInsuranceに年次額を入れて精緻化)

使い方の流れ(3ステップ)

STEP
値の入力

Inputsシートを埋める

STEP
データの補正

SideIncome/Events/TaxesInsuranceで年次のズレを入力

STEP
結果の確認

Summaryで判定を見る。

  • 終盤の資金が心許なければ、SideIncomeの年数延長/生活費の抑制/Eventsの見直しを行い再度確認。

家族会議テンプレ

活用例

STEP
会議設定

「0_事前準備チェックリスト」を埋めてから会議を設定(30〜60分)。

STEP
会議の実施

「1_アジェンダ」の順に進行し、「2〜6」の資料を使って合意条件を決定。

STEP
会議の結果のまとめ

「7_タイムライン_担当」でToDo化、「8_議事録」「9_署名」で記録を残す。

  • 「キャッシュフロー設計Excel」とセットでの利用を推奨します。

副業設計シート

各シートについて

01_目標_制約
  • ここで決めた数値が全体の基準になります。
  • 必要EHR = 売上目標 ÷ 稼働時間/月。必要EHRが最低EHRより高ければ目標の方が厳しめです(調整を)。
02_スキル棚卸し
  • 15行まで登録可能。市場性・独自性・好き度(各1-5)スコアが自動計算。
  • スコア上位のスキルから03_商品化キャンバスへ持ち込みます。
03_商品化キャンバス
  • 工数(時間)変動費/ユニットが価格の肝です。
  • 推奨価格が高すぎる場合:工数短縮・変動費削減・提供形式の見直しで再設計。
  • ID(1〜10)はこの後の各シートで参照されます。
04_料金表_パッケージ
  • 03シートの推奨価格から、**Basic=90% / Standard=100% / Premium=150%**を自動提示。
  • 各プランの「含まれる内容」を文章で埋め、提案資料として活用。
05_収支シミュレーション
  • 月ごとの販売数量だけ入れればOK。
  • 自動で合計時間が出るので、稼働可能時間/月(01シート)とのギャップで稼働率を把握。
  • EHR = 売上 ÷ 合計時間最低EHR未満は赤字リスクのサインです。
06_見込み客管理(パイプライン)
  • オファーIDを入れるとオファー名・単価が自動表示。
  • 数量確度(%)を入れると、Weighted Pipeline(見込み加重)が出ます。
  • 下部で月別の見積/加重合計を集計 → 売上見込みの偏りが見えます。
07_見積テンプレ
  • 明細にオファーID数量を入れるだけで品名・単価・金額が反映。
  • 小計→消費税10%→合計まで自動。PDF出力してそのまま送付可。
08_契約条件チェック
  • 重要条項の抜け漏れ確認用。確認欄はプルダウン。
  • キャンセル料・責任上限・著作権は特に要チェック。
09_チャネル実験(ICE)
  • 集客施策ごとにImpact/Confidence/Ease(1-10)を入力→ICEスコア自動。
  • スコアの高い順に小さく試す→学ぶのループを回してください。
10_ダッシュボード
  • 目標・平均EHR・粗利率・稼働率を一覧。
  • グラフは05シートのデータを参照して自動更新。

利用方法

  1. 01_目標_制約
    • 入力:月間売上目標利益率目標(粗利)最低EHR(最低時給)稼働可能時間/週
    • 自動:稼働可能時間/月必要EHRが計算され、目標の妥当性が「OK/要調整」で出ます。
    • 目安:最低EHRは「この金額を割る受注は取らない」ラインです。
  2. 03_商品化キャンバス
    • 2〜3件のオファー(サービス)を入力:タイプ提供物工数(時間)変動費
    • 自動:価格下限 = 工数×最低EHR + 変動費推奨価格 = 価格下限 ÷ (1−粗利率) が出ます。
    • 粗利率を空欄にすると、01シートの目標粗利率を使います。
  3. 05_収支シミュレーション
    • 各月の「ID1〜ID5 数量」に販売個数を入力(IDは03シートの左端番号)。
    • 自動:合計時間・売上・変動費・粗利・粗利率・EHRを月次集計。
    • 右端の「目標売上達成差額」がプラスなら目標達成。
  4. 10_ダッシュボード
    • グラフで「月次売上 vs 目標」、指標で「平均EHR/粗利率/稼働率」を確認。
    • EHRが最低EHRを下回る月は、05シートの値が赤く注意表示されます。
  • IDの紐づけがうまくいかない:03の左端ID(1〜10)を確認。05/06/07はこのIDを参照します。
  • EHRが低い:価格見直し、工数短縮、高単価オファーの比率を上げる。
  • 稼働がオーバー:数量配分を調整 or 01の稼働可能時間を現実値へ修正。
  • プランが足りない:04に追記可。必要なら03の行をコピーしてオファー数を拡張
  • 05で数量を少し動かしてシミュレーションを変えてみる
  • 03で工数/変動費の現実的な値について検討する
  • 04で価格/内容を再設定する。
  • 01で目標や稼働時間を見直し。

固定費最適化バンドル

各シートについて

01_概要_使い方
  • 目的:全体の流れとコツを確認する“スタート地点”。
  • やること:ここは読むだけ。まず「02 → 03 → 05 → 06」の順で回すのがおすすめ。
02_現状固定費
  • 目的:いま払っている固定費を“漏れなく可視化”。
  • 主な列:カテゴリ/項目名/会社・プラン/請求金額/サイクル(月・年など)/月額換算(自動)/支払方法/自動更新日更新まで(日)/解約期限/違約金/必須?
  • 自動:サイクルに応じて月額換算、更新日から**更新まで(日)**を計算。更新60日以内は色付きで注意表示。
  • コツ:まず金額の大きい順に入力。家族のカード明細・口座引落一覧から洗い出すと漏れにくいです。
03_候補プラン比較
  • 目的:現状と候補1/候補2を横並びで比較して“意思決定”。
  • 使い方:先頭のIDに「02」のIDを入れると、カテゴリ・項目・現状月額が自動表示。候補の会社名/プラン/月額を入れ、決定(現状維持/候補1/候補2/解約/保留)を選ぶ。
  • 自動決定 月額と**期待月間削減額(= 現状 − 決定)**を算出。
  • コツ:違約金や手数料は「02」に入れて、乗換えタイミングを「05」で管理。
04_最適化シミュレーター
  • 目的:カテゴリ別に「現状 → 決定後」の月額イメージを掴む/個別試算。
  • 上段(カテゴリ集計):カテゴリごとの現状合計, 期待削減, 決定後見込を自動集計(「02」と「03」参照)。
  • 下段(簡易計算機):電気・ガス・水道の基本料金+従量単価×使用量、通信の現在 vs 候補、車の燃料+保険+駐車場を試算。
  • コツ:見直し前に使用量(kWh / m³ / 走行距離)を1か月だけでも実測すると精度UP。
05_アクション管理
  • 目的:誰が・いつまでに・何をするかを実行管理。完了したら実績削減を記録。
  • 主な列:ID(「02」のIDを参照)/カテゴリ・項目(自動)/タスク/担当/期限/ステータス(未・進行中・完了)/重要度(高・中・低)/ICE(Impact×Ease×Confidence/10)/期待削減/月(自動)実績削減/月
  • 自動:IDで「03」の期待削減が紐づき、ICEスコアを計算。ステータス=完了の行だけがダッシュボードの実績に反映。
  • コツ:ICEが高く、更新が近いものからやると効果が出やすいです。
06_ダッシュボード
  • 目的:成果をひと目で把握
  • KPI
    • 現状固定費合計(月)(02集計)
    • 期待削減額合計(月)(03集計)
    • 決定後見込合計(月)= 現状 − 期待削減
    • 実績削減額合計(月)(05の完了行だけ)
    • 契約更新アラート:30日/60日以内の件数
  • グラフ:現状 vs 決定後見込(棒)と実績削減(折れ線)。
  • コツ:毎月末に「05」を更新→ここで実績が伸びているか確認。

利用例

STEP
準備(明細を集める)

通帳・クレカ明細・請求メールを1年分ざっくり集めます。毎月の固定費だけでOK。

STEP
現状を入れる(02_現状固定費 シート)

契約ごとに入力 → サイクルを選ぶと月額換算が自動で出ます。自動更新日を入れると「更新まで(日)」で期日管理が効きます。

STEP
優先順位をつける(02_現状固定費)


 月額換算の大きい順に並び替え以下のフィルタ条件で抽出。

  • 「必須?=いいえ」
  • 「更新まで(日)≤60」 

上記が先に優先する対象と考えられます。

STEP
候補を比べる(03_候補プラン比較)

上で選んだIDを入れて、候補1/候補2の月額を入力 → 決定を選ぶと決定月額期待削減が自動計算。

STEP
実行計画に落とす(05_アクション管理)

同じIDを入れると期待削減が連動。タスク・担当・期限を記入し、**ICE(Impact×Ease×Confidence)**で並び替え → スコアの高い順に着手。

STEP
実行&記録(05_アクション管理)

解約→新規契約→切替の順で進め、完了後に実績削減/月へ確定値を入力。ステータス=完了にするとダッシュボードへ反映されます。

STEP
結果を確認(06_ダッシュボード)

現状合計 → 期待削減 → 決定後見込 → 実績削減の流れと、更新30/60日アラート件数をチェック。グラフで効果を把握。

STEP
金額の微調整(04_最適化シミュレーター)

電気・ガス・水道・通信・車の簡易電卓で使用量を入れて再試算。カテゴリ別の「現状→決定後」もここで確認できます。

目次